4月23日(月)午前7時12分 すーじーの息子 叶人(かなと)が誕生!
3450gのビッグな赤ちゃんです!
さて、どんなプロセスを経て産まれてきたか、自分の為にもこのブログに記録しておこうと思います。
4月22日(日)
シャワーを浴びて、ベッドに入って、ウトウト。
そして、23時40分・・・
生ぬるいお水のようなものが、ドバッ!と出たのです!一気に目が覚めて、
「破水した!」
と隣で寝ていたしゅうじ(夫)を起こしました。
病院に電話をすると、すぐ来てください!とのこと。
パジャマのまま、準備していたキャリーケースを持って車に飛び乗りました。
さすがのしゅうじも動揺していたのか、なぜか途中で道を間違える・・・
4月23日(月)
午前12時15分 病院に無事到着。
破水したので、感染予防の点滴を受けながら、赤ちゃんの心拍や私の血圧、陣痛の間隔、子宮口の開き具合などをチェックしてもらいました。
妊娠中からすーじーが希望していた分娩方法、それは、【和痛分娩】
【和痛分娩】とは、麻酔を使った分娩法で、海外では比較的多い分娩方法。
痛みを和らげリラックスしながら出産をします。
麻酔を使うと言っても痛みを完全取り除くのではなく、陣痛を体験し、「いきむ」こともできるので、
分娩のプロセスは自然分娩と同じです。
リラックスして穏やかな気持ちで出産に挑みたい、と思っていたのと、臨月に入ってから「妊娠中毒症」の症状が出始めていて、血圧が高くなっていたので、血圧コントロールができる、
という理由から、この分娩法を希望しました。
そして、自分の周りで『和痛分娩』を実際に体験したことがある人がいなかったので、トライしてみたい!という好奇心もありました。
検査を終えて、【和痛分娩】の麻酔のカテーテルを入れる準備が始まりました。
そこで、やってきたのが、初めて見る若いイケメンの先生!
『まじで!この先生の前で出産するの????!!!!』
(妊娠中診察の時は、ずっと院長先生を指名していましたが、分娩はいつになるか分からないので、指名はできないのです・・・)
横向きになって、背骨のところから針を入れるのですが、それがむちゃ怖い!
助産師さんが『絶対動いちゃだめよ!』と言うのだけど、背骨の間に針を入れるのに、動かない、というのは至難の業。案の定、助産師さんに羽交い締めにされました・・・
無事背中にカテーテルが入り、準備は完了。この時点では、まだ麻酔は入っていないです。
午前2時
助産師さん「陣痛もまだ弱いみたいだし、部屋に案内するので、そこで休憩しながら、陣痛が強くなるのを待ちましょうか。陣痛が5分間隔くらいになったらナースコールをしてね」
という訳で、入院する部屋に案内されました。「この部屋むっちゃいいじゃ~~ん!」なんて、温泉宿に来たようなノリで写真を撮ったりしていたら、急に陣痛が強くなってきました。
すーじー「陣痛の波が来たら、来た!って言うから、何分間隔か測っておいて!」
そして、しゅうじが「来た!」と言った時間をメモり始めてわずか15分後・・・
しゅうじ
「なんかすでに5分間隔で来てるよ!」
すーじー「マジで!」
で、すぐにナースコール。
助産師さん「ホントですか?!じゃあ、すぐに分娩室に来てください!」
という訳で、すぐに歩いて分娩室へ。
分娩室に入ると、カテーテルから麻酔を入れてもらいました。分娩台の上で、MAX陣痛&子宮口全開の時をひたすら待ちます。
麻酔が効いていても、強い陣痛が来た時は、かけてもらっている毛布をぎゅ~と握って耐えるレベルの痛さですが、しゅうじがずっと横にいてくれたし、、助産師さんも沢山話しかけてくれたので、時間が永遠に感じるような辛さは全くなかったです。
助産師さん「よし!子宮口が10センチ開いているし、赤ちゃんはもう手で触れる位置にいるから、まずはいきむ練習をしてみましょう」
そして、初めての「いきみ」体験。
助産師さん「吸って、吐いて~。吸って、はい、息を止めて、いきんで!息が続かなくなったら、すぐに吸ってもう一回!そう!うまいうまい、その調子!」
その時、赤ちゃんの心拍を測っている機械がが急に、ピー!という異常を知らせる音がなって、赤ちゃんの心拍数がどんどん下がっていきました!
助産師さん「赤ちゃんがしんどい!すぐに先生を呼んで!!!!!」
さっきまで穏やかだった助産師さんが血相を変えて、私の鼻に酸素の管を通しながら、
助産師さん「早く、四つん這いになって!!!」
と叫びました。
なんと分娩台の上で、四つん這いに・・・その間も、赤ちゃんの異常を知らせる音は鳴り続けています。
すーじー『カナト!頑張って!!!!!』
と心の中で叫び続けました。しばらくすると、心拍数は戻り、すーじーは元の体勢へ。
助産師さん「赤ちゃん大丈夫だからね。落ち着いて、鼻からゆっくり息を吸って、赤ちゃんに酸素を送ってあげて」
ですが、その後も数回、赤ちゃんの心拍数は下がったり、上がったり。駆けつけたイケメン先生と助産師さんが「もう、これは早く出さないと危ないね。」という話をしているのが聞こえました。
イケメン先生「赤ちゃんが大きくて出れないみたいなので、引っ張ったり、押したりしますからね」
すーじー(心の中)『引っ張ったり、おす?????!!!!!!』
すると、助産師さんがもう一人登場し、私のお腹の上に両手を置き、覆いかぶさるような体勢に。
そして、陣痛がやってくると、助産師さんの「はい!いきんで!」の合図で、私のお腹をまるでドラマの激しい心臓マッサージのように、全体重をかけて両手で何度も何度も押しました。それと同時に、先生ともう一人の助産師さんが赤ちゃんを引っ張っていました。もちろん、私は分娩台の両脇にあるバーをしっかり握って、全力でいきんでいます。
助産師さん「よし!あと少しだよ!あと一回で出すからね!いい??」
すーじー「はい!頑張ります!」
その時、院長先生がやって来た!なぜかとてもホッとして、次で絶対産める!と確信できました。
今度は、院長先生(かなり大柄な男性です)が、私のお腹に両手を置き、次の陣痛を待ちます。
すーじー「来ました!」
助産師さん「じゃあ、いくよ!はい、吸って~、吐いて~~。吸って~、いきんで!」
院長先生は、凄い力で私のお腹を何度も何度も押します。イケメン先生と助産師さんは、赤ちゃんを引っ張ります。もうこの光景はまさにカオスです。
そして、最後に、
助産師さん「自分で産みなさ~~~~い!!!!!」と叫ぶ。
午前7時12分
すーじー、最後の力を振り絞って、バーをギュ~~~と握って、思いっきりいきむ!
すると、ゴボゴボと何かが出てきました。
助産師さん「あ~、へその緒が首に巻いてたんだね」
院長先生「産まれたよ!」
すーじー「でも、泣いてないんですけど・・・」
院長先生「大丈夫。タンを取ったら泣くからね」
そして、ついに、「アヘ、アヘ」と笑い声のようなカナトの産声が。
赤ちゃんはオギャー!と泣くかとばかり思っていましたが、カナトは可愛く笑ったように泣いていました。
すぐに、すーじーのお腹の上に、紫色で血まみれのカナトが乗せられました。
我が子を初めて見た感想。
「でかっ!」
助産師さん「赤ちゃんをキレイにしてきますから、お母さんは胎盤を出しましょう。それと、赤ちゃんが大きくて、出てくるときに、肛門の辺りまで裂けちゃったから、先生に縫ってもらうからね」
ガ~ン、まじで~~~~!
という訳で、すーじーの出産は無事終了。
後半は、強い陣痛を起こす為に麻酔はかなり少なくされていたので、最後は、普通に考えたら尋常な痛みではなかったはずなのですが、すーじーのアドレナリンはMAX状態、そして、今まで押したことがなかった『お母さん』というスイッチがONになり、不思議と痛いとは思いませんでした。
ずっとそばにいてくれたしゅうじは、「ずっと冷静だったね~。良く頑張った!」と言ってくれました。
初産は定期的な陣痛から十数時間かかる、と言われていたのですが、私の場合、数時間でスピーディーに産めたのも良かったと思います☆
終わった後は、やり遂げた!という達成感と爽快感で夢心地でした。
その写真はこちら~
今、自分でこの写真を見ても、出産直後の表情だとは思えない!(笑)
あっぱれ!自分!
そして、身体をキレイにしてもらった、我が子にご対面!
我が子にかけた最初の言葉、
『カナトくん、よく頑張ったね!』